2009年12月15日火曜日

7階の窓から

 3 学期は講義のために下田から筑波に通っている.1 限の講義は朝 8 時 40 分からなので、下田から出かけて筑波に前夜泊する. 7 時半にはつくばキャンパスのオフィスに出かけて、講義内容の最終チェックなど準備を行う.冬の早朝のキャンパスはとにかく寒い.下田暮らしに慣れた身には肌に痛い寒さで、手袋とマフラー無しには我慢ができない.人気がないガランとしたキャンパスはよけいに寒々しい.苦行のようなそんな朝だが、空気は澄んでいて明るい.おかげでささやかな楽しみがある.我々が共用するセンタ−教員のオフィスは 7 階にあり,部屋の幅いっぱいの大きな窓が北西方向に開いている.良く晴れた冬の早朝には,ここから富士山が見えるのだ.窓の左の縁ぎりぎりくらい、ちょうど真西の方向に真っ白な三角形が小さく浮かんでいる.右手の真北の方角には大きな筑波山の双峰がそびえている.でも、早朝の壮観が楽しめる時間は短い.1 限の授業が終わって戻ってくる頃には、たいてい富士は姿を隠してしまっている.

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