2008年9月5日金曜日

バスを待つ

 学会の会場を出たのは夜8時ちょっと前だった.滞在ホテルに向うバスに乗るために、会場近くのバス停に向った.街灯から遠くて薄暗いなか、バス停のポストには既に1グループ6人ぐらいが並んでいた.そのうしろに女性がひとり連なっていた.私はその後に並んだ.バスを待つ.来ない.バスを待つ.来ない.やって来たと思ったら別の系統で行き先が違う.またバスを待つ.まえの女性がふと振り返って、ちょっと驚きの表情を見せた.つられて振り返って、私もびっくりした.バス待ちの列は遙かうしろまでいつの間にか伸びていた.でも、バスはまだ来ない.もう後ろも振り返らないで、じっと待つ.ちょっと先の交差点の信号からぐるっと左折してバスの車体と系統番号が見えて、それが私たちの行き先を示すものだった時、皆からオオッとどよめきのような声があがった.なんだか拍手したい気持ちになる.奇妙な一体感を感じた.30分あまり薄暗闇の中でじっと押し黙って過ごして、そして生じた一体感だった.それは、バスの入り口ドアから先を競ってステップを登る時には霧消していた.

2008年9月4日木曜日

シートベルト

 早朝、高速バスで筑波から東京駅に向った.3枚で1,900円の上り専用回数券ができて、しかも大学発が運行し始めたので、寝不足で荷物が重くてTXの地下駅の階段をバタバタ登り降りしたくない朝には、高速バスがぴったりだ.このバスはシートベルトの着用が義務づけられている.少なくともドライバーさんが放送ではそう言っている.でも、着用の有無をチェックする人もいなくて、周りを見回しても真面目に使っている人は少ないようだ.私は生真面目な人間なので、たいてい律義に着用している.こちらのドライバーがどんなに頼れる人でも、対向のトラックが突っ込んでくることもあるし、最近では対向車からはずれたタイヤが観光バスの運転手の顔を直撃した事故もあった.どんなに恐ろしい事が突然起こるか分からないのである.
 今回は空路を使わず、ひたすら陸路西に向い、博多からは『リレーつばめ号』で熊本を目指した.その途中の窓外には、あちこちに建設中の九州新幹線の高架コンクリート橋脚が見えた.完成すれ
ば八代で現在の九州新幹線の営業路線につながって、博多から鹿児島まで新幹線で行けるようになるのだ.夢のような話だけれど、完全実現の折りには、是非とも皆が利用してほしい.赤字路線にしてほしくない.
 今回いろいろな座席を乗り継いだ.N700系のぞみの車両内にはパソコンや携帯電話用の電源コンセントまで窓際座席にはあって,存分に学会準備のパソコンいじりも行えた.つばめ号内部は航空機内のようなコンパクトだけれど落ち着いた感じで、座席テーブル以外に肘のところにドリンクテーブルもついていて、おまけに足載せまであった.リレーつばめ号はガンメタル塗装で鬼の面のような奇妙な顔をしている.西日本に来ると変な顔の特急がいろいろあって、なんだか楽しい.遊び心を感じる.熊本から水前寺まで乗ったワンマン電車は2両編成で座席の座面が各々独立していて、みんながチョボンと座っている感じで、全体的になんだかかわいらしかった.いろいろなのに乗ったなーと順番に高速バスまで思い返して、ふと考えた.新幹線はあんなに途方もない速度で走るのに、乗客はなぜシートベルトを着用しなくてよいのだろうか?乗っている時はスピードの恐ろしさなんて感じないのである.でも、熱海の駅で乗り換え待ちの時、駅ホームでたいてい上り下り2編成ずつくらいの通過車両を見送る.目前をあっという間に通り過ぎてゆく上り電車の風圧を感じる時、新幹線の速度が恐ろしくなるのだ.シートベルトを着用しなくてよいのだろうか?

2008年9月3日水曜日

電車のドア

 熱海から新幹線に乗って東京に向った.文庫本の文字を目で追うのに疲れたので、新横浜を過ぎたあたりから、窓外の様子を眺めていた.やがて、品川あたりから並走する山手線を見ていて、あることに気づいた.ドアが4つある車両と6つある車両があるのだ.6つドアの車両は1編成の真ん中あたりに1両だけあった.そのあと並走していた京浜東北線にも6つドアの車両があった.こちらはホームの陰に隠れて、編成のなかのどの位置にいくつあるのかは分からなかった.6つドア車両の位置には何か意味があるのだろうか.それとも偶々つないでいるだけなのだろうか.なんだか気になった.

2008年9月2日火曜日

養成講座に向けて

 午前中、海洋自然塾の長であるK 氏と下田市役所の S 氏が来訪し、10月4−5日にセンタ−で実施予定の海洋自然塾自然観察指導員養成講座の詳細プランについて話し合った.早いもので、養成講座は今回で第5回めとなる.現メンバーの根気強い頑張りのおかげで、自然塾は活動によいルーチンができて、全体的に軌道に乗ってきた.あとは活動を支えるメンバーの裾野を広げてゆくことが大切だ.そして、皆が楽しく参加してゆけることが肝要だろう.最初の頃は動いてゆくだけが精一杯で、楽しく感じるゆとりがなかったようだけれど、今年あたりから、皆が活動に今までよりも楽しさを感じ始めて来たような、そんな気のすることがある.余裕ができて来たのだろうか.忙しい人たちばかりだから、時間の余裕でなく心の余裕が生じてきたのだろう.10月のプランの話をしていて、やっぱりとても楽しくなる予感がした.実施側が楽しく感じ始めたら、きっと参加者も楽しめることだろう.ゆっくり我慢しながら動かして、だんだんにスキルアップして余裕が出てきて、やがて楽しくなって、やめられなくなってゆく.なんだか中年からの筋トレとかテニスのようである.

2008年9月1日月曜日

カジメに番号マークを付けた


 本日午前中は1時間あまり水深8−9mに潜水し、天然カジメに個体識別のためのマークを付けた.筑波大 H 研 K さんのヘルパーである.12リッタータンク180気圧詰めで、残圧30気圧あたりまでに何株にマークを付けて計測できるかチャレンジした.K さんはまだスキューバダイビング初心者だが、落ち着いて番号タグを袋から出して,横から差し出してくれた.ぎりぎりまで頑張って、結果は31株だった.もう少しやれるつもりでいたので、少々残念だった.次回記録に乞うご期待である.写真は番号タグのついたカジメ(前回マーキングを行った6月に撮影).

2008年8月31日日曜日

おばけカボチャと水槽掃除

 九州の女房の実家から野菜がどっさり届いた.義父母が作った無農薬野菜だが、いつも形や大きさがダイナミックなものが多い.今回は巨大キュウリと長大カボチャが届いた.長大カボチャは細長いので、輪切りにして天ぷらにしてもらったところ、全縁に皮がついているのでサツマイモの天ぷらのような塩梅になった.姿はごついが味は実に素晴らしい.いつも本当にありがたい.愛情ひしひしである.今年は時間もお金もなくて盆帰りできず、申し訳なく思う.写真は4つ折り新聞をぐるりと囲んだ長大カボチャ.このうちの一つは、このあと家族のお腹におさまった.
 午後は学会の準備と実習室の掃除を行い、夕食前に自宅の海水水槽の掃除を行った.3ヶ月にわたって自宅水槽内に君臨していた片ハサミの乱暴者イソガニはついに解放された.彼は同居していたヒトデやナマコや貝類をことごとく殺戮し、大きくて殺せなかったために生き残ったギンタカハマガイと2匹で長く暮らしていた.だいぶ水槽が汚れたこともあり、掃除を機に逃がすことにした.代わりに、おとなしそうなイソクズガニとケブカオウギガニが入居した.

2008年8月30日土曜日

学部公開臨海実習終了

 学部生対象の公開臨海実習が終了した。昨日の午後まで自由研究を行って、夕方研究発表を行い、打ち上げ懇親会で昨日は終わった.今朝は二日酔いを振り払いつつ掃除や片付けを行って、午前11時前に解散した.天気はこの実習の期間中ギリギリまで持ちこたえ、午後から本格的な雨になった.一週間にわたり野外に出る時に雨に困ることは全くなく、不思議なくらい天気に恵まれた.25日に掲げたセピアのてるてる坊主の効果は偉大だった!
 昼食後、長男の夏休みの自由研究を手伝って、庭に咲く花の花粉を顕微鏡で観察した.陸上
植物にはとんと縁がないけれど、花粉にいろいろな形があって、結構面白かった.右の写真は花粉観察した花たち.さてさて、一休みしたら、6日後に迫った学会発表の準備を始めよう!・・・間に合うのだろうか?

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