2008年4月7日月曜日
ハーモニカという楽器
1)ハーモニカは子供の時に誰でもいじる楽器なのに、楽器としての認知度が低い。しかも例えば管楽器にはトロンボーン、トランペット、コルネットなどと構造の違いをもとに異なる名前がつけられて別々に認識されているのに、ハーモニカはたいてい一括して『ハーモニカでしょ!』と認識されている。複音ハーモニカ、ブルースハープ、クロマチックハーモニカの3つをとりあげたって、その構造は全然違う。やれることも全く違う。もっとちゃんと認識してくれよー、とかもっと分かりやすい名前を付けてくれよーとか思ってしまう。
2)一般的な楽器は、大事に大事に長くつきあうものだろう。壊れたら、その部分を修理して、何年も何十年も時には何百年も使うものだろう。ハーモニカは違う。リードが折れたりしたら、ブルースハープなら丸ごと買い替え、クロマチックはリード交換の修理に出すことを繰り返し、やがては本体を替えることになる。カバープレートを使い続けることはできるけれど。リード交換に習熟した修理人と化したような人以外にとっては、多くのハーモニカの命ははかない気がする。でも、なんとなく、買ったハーモニカの魂が残っているような気がして、この新しいハーモニカは、この間ダメになったあのハーモニカの魂を引き継いでいるんだな、みたいに思うと上手になれるような気がするなあ。
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