2010年12月1日水曜日

変なカメラ

 いつも携行していたデジカメが春頃に故障してしまっていたのだが、新しいカメラの購入は家計を圧迫するため、我慢を続けていた.Amazon.co.jp の『欲しいものリスト』や『カート』に候補カメラを入れたり出したりしながら、入手できる日を夢見ていた.しかし、ついにチャンスがやって来た.年末に至って海外調査の予定が入り、そのうえお世話になった先生の喜寿のお祝い会も近づいて来た.いずれにも記念すべき得難き瞬間、撮影すべき場面があるに違いない.これは絶対にカメラがないといけないと、ついに自分と家族を納得させる購入の理由ができた.資金は連載の執筆料数回分を当てる.何しろ、予定外収入なのだから大丈夫なのである、と予定外収入はローンの繰り上げ返済に使うという計画を反古にしてしまった.
購入したカメラは Canon の Powershot SX130IS である.携帯にはちょっと大きめだが、10 年前の標準的なデジカメよりは小さめであるから文句は言えない.フィールド研究者のカメラだが、防水機能はない.あくまで日常生活における私用カメラである.機種を選定した理由の第一は値段が安いことで、実売価格は 1 万 5 千円以下だった.しかも、Amazon のスペシャルセールとかで、カメラケースが無料だったのだ.加えての理由は、画像がきれいで高機能なことであり、単三電池 2 個で動くことも魅力的だった.プログラム AE やシャッター優先撮影、絞り優先撮影が出来る機種が安いというのは嬉しかった.たとえ上手く撮れても、なんでもオートのカメラは面白くない.光学ズームも 12 倍だ.この機能でこの値段で良いのだろうかとちょっと不安なくらいだった.それなのに、何とビデオカメラ並みに動画も撮れるし、なんだか変なお遊び撮影モードもいろいろ付いていた.こいつは面白そうだと思い、魚眼レンズ風撮影モードで友人や家族の変な顔をたくさん撮ったが、本人たちが可哀想だし、名誉毀損になりそうなので、ここには載せない.代わりに『指定色以外を消す』という変なモードがあって、なかなか楽しかったので、撮影写真を載せてみる.庭に咲いていた花の黄色だけピックアップした写真と草の丘でそり滑りしていた坊主のそりの青色だけピックアップした写真だ.前者では花弁だけが浮き出し、後者では、服の袖の青色も写り込んで、なかなか素敵な写真になった.せっかく長い我慢の末に入手したデジカメである.その機能をフルに使わせて頂きたい.





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