2010年12月27日月曜日

水中失せ物のリターン

無事帰還したノギスと物差し
 11月 13 日に愛着あるノギスと物差しをうっかり失くしてしまった話を書いたが、その後の顛末についてコメントしていなかった.あの 3 日ばかり後、研究室の学生 S 君が自分の計測作業のために潜水した時に、私が落とした辺りで拾い上げてくれた.おかげで無事に私の手元に戻って来た.金属物差しの角がわずかに錆びかけていたが、軽くヤスリをかけて錆び止めしておいた.むやみに嬉しかった.水中で失くした物は、あまり強烈な流れがない場所で、海底に沈降する物体であれば、結構見つかるものかもしれない.今まででは、学生 N 君と潜水した時にアクリルハウジングに入ったデジカメを見失ったことがあり、これが最も高価な失せ物である.2 人で必死に探しまわっても見つからなかったために泣く泣く諦めて帰ったのだが、このカメラは 1 週間ばかりしてから地元のかつぎ漁師の婆ちゃんたちに拾ってもらうことができた.驚くべきことにハウジング内は浸水すらしていなかった.海女の婆ちゃんたちと我慢強かったオリンパスハウジングに涙が出そうなくらい感謝した.調査フィールドを共用していると人の道具を拾うこともある.カジメ調査に志太が浦フィールドに潜った時に少し錆びた物差しを見つけた.私の物ではなかったので、近隣のフィールドで仕事する K さんの物だろうと思い、持ち帰って手入れして黙って道具入れに立てておいた.K さんは次の調査準備時にすぐ気がついたらしく、照れ笑いしていた.

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