雨の降りしきった先週の朝、出勤のために農学部北門から入構して歩いていたら、ぬれた道路を小さな黄土色のものが這い回っていた. カタツムリに似ているがドングリのような形の薄く繊細な感じの殻を背負っている.見かけたことのない生き物だった.30 個体は居たのだけれど、通勤のために構内を通過してゆくサラリーマン達は、行き先である会社のことやとりあえずたどり着かねばならない駅のことしか頭にないのだろう.足下なんか見てはいない.小さなもの達は半分以上が踏みつぶされていた.あわてて歩行に急ブレーキをかけた私は、10 個体ばかりを救済してオフィスに運んだ.取り急ぎペットボトルに収納.昼休みにネットサーチしたり同僚に問い合わせたりしたところ、オカモノアラガイであると正体が判明した.翌日の昼休みに大型タッパーを買ってきて、腐葉土と枯れ葉を敷き水分を加えた飼育容器を準備して引っ越し.本日、卵の存在を確認した.どうなることやら.
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『つれづれ雑感』に記したあんぱんとコーヒーの相性の話、新幹線のシートベルトの話、通勤電車の6つドアの疑問、それに熊本県庁前のギンナンの話について、試しにキーワードを入れてグーグル検索してみた.いずれについても,情報を得られる可能性について、あまり期待しないで検索した.ところが、...
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トチノキに興味を持ったのがきっかけで、木の名前を調べ始めた.ずいぶん前に買って「積んどく書籍」になっていた「 落葉図鑑 」が活躍しはじめた.南三陸町へ向かって三陸道を往復し始めた頃だから 6 月半ば頃のこと.調査用の公用車であるダットサントラックの助手席で、高速道路の脇を埋める...
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仙台駅 3 階で演奏中の吉田ユーシンさん 10 日土曜日の午後のこと、デスクワークに飽いて、ひとりで定禅寺ジャズフェスティバルの会場へと出かけた.いろいろな締め切りに追われているので、とてもフラフラゆったりとは過ごせない状況だったが、どうしても聴きたい演奏がひとつだけあっ...